ディレクターインタビューを今季もお届け。
ヨーロッパ旅行に赴いた内田に「旅のスタイリング」のヒントをヒアリングしました。
Q1:着用アイテムを旅のスタイリングに選んだ理由は?
旅のスタイリングは、訪れる街や目的にもよりますが、着心地の良さと、パッキングした際にシワがあまり生じない素材をセレクトすることが多いです。
訪れる街や目的にもよりますが、今回はリゾート地ではなくローマ市街で過ごす予定だったので、動きやすいけど少しアクセントが効いたものを、ということで、スパンコールシリーズを旅のお供に!
エレガントさを感じるスパンコールとメッシュのラフな素材のミックスは、抜け感のあるスタイリングに仕上がります。
街のトーンにも合う絶妙なバランスに
Q2:旅に持っていくマストアイテムはありますか?
スカーフは必須アイテムです!
首元や頭、腰に巻いたりと、スタイリングのアクセントとして活躍してくれる万能アイテム。
特に寒さが苦手な私にとって、海外の空調に体がついていかないこともしばしば。エアコンが苦手なので、いつも必ずスカーフを持参しています。
旅の間はヘアセットが面倒になることも多いのですが、スカーフをサッと頭に巻くだけでまとまるし、シンプルなコーディネートにもグッと雰囲気が出るでオススメです。
そしてもうひとつの必需品がリラックスできる香り。
今回はAesopの「Marrakech」を旅のお供に選びました。
この日は頭にスカーフをオン
Q3:どんな気候や場所を想定してコーディネートしましたか?
朝晩が寒い時期だったので、着脱しやすいコーディネートを意識しました。
トップスを重ためにしても、パンツのスリットから肌を見せることで抜け感が出るバランスが◎
肌が見えすぎないのもエレガントさを引き立てるポイント
Q4:春夏の洋服を選ぶとき、大切にしていることは?
春夏は軽めなスタイリングになるので、服のカッティングやディテールに目がいく季節だと思います。
目を引くシルエットやディテールのアイテムに、シンプルなアイテムを合わせたスタイリングが好きです。
さらに、アクセサリーやスカーフを足したりして仕上げます。
Q5:旅以外に、このスタイリングはどう着回すことができますか?
今回は、ロングトップスとニットでスタイリングしましたが、これから始まる夏には、カジュアルにシンプルなタンクトップやTシャツできたいです!
パンツのスリットから見える素肌と、スパンコールの光沢のバランスがシンプルなトップスでも抜け感と洒落た雰囲気に見せてくれます。
Q6:旅先で「この服を持ってきてよかった!」と感じたエピソードはありますか?
スパンコールとメッシュ素材のコンビネーションが目を引くので、街を歩いていると「素敵!」と声をかけてもらえることも多いです。
刺繍がアクセントにトップスを主役にワントーンでモダンな印象に
Q7:洋服を選ぶとき、“誰と過ごすか”は意識しますか?
“誰と”というより”どこで”過ごすかを意識します。
今回の旅行では、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に行きました。今年は25年に一度、聖堂の扉が開く貴重な機会で、すごく楽しみにしていました。
ヨーロッパならではの歴史的建造物や石畳の色調に合わせてスタイリングしました。
これは余談ですが、TPOってとても大事ですね。
そして清潔感!ヴィンテージや古着をミックスしても清潔感や品の良さは忘れたくないです。
25年に一度開く聖なる扉
Q8:スタイリングの参考にしているもの(映画・本・写真・人物など)はありますか?
街中での人間ウォッチングはもちろん、映画が大好きなので色々とインスピレーションを受けています。
今回は、イタリアとバチカンに行ったので、ヨーロッパを舞台にした映画「それでも恋するバルセロナ」が頭に浮かびました。
女優のペネロペ・クルス、スカーレット・ヨハンソンなど、4人の女性が同じ男性に恋をするストーリーなんですが、特にペネロペ・クルス演じるマリア・エレーナのフェミニンな雰囲気の中に感じるエレガントさとセンシュアルな魅力が最高です!
ディレクターのお気に入りスタイングは次回に続きます。
どうぞお楽しみに!
[着用アイテムはこちら]
GLARE SLIT PANTS
Glasses Case in Suede (long)
GLARE LACE-UP TOP
■ディレクタープロフィール
内田 志乃婦 (Shinobu Uchida)
販売員を経てNYへ渡り、現地でPRとセールスを経験。帰国後はショールームでセールスを担当。2007年より現職。夫婦二人三脚で「muller of yoshiokubo」を手掛ける。2児のママ。2023年夏からLAに拠点を移し活動。
インスタグラム @uchidashinobu